小野 海

高校在学時から石膏、テラコッタ、FRP、紙など作品ごとのテーマに合わせた様々な素材を使って彫刻を制作。東京藝術大学入学後は“意図して生み出されたモノの中にある美しさと違和感の混在”をテーマに、主に人の暮らしに関わる動物をモチーフとした塑像による具象彫刻を制作。その後、素材の幅をさらに広げアクリル毛糸を使った作品〈Prism Series〉を展開。学部卒業時に制作した視覚効果を用い、錯覚を引き起こすことで立体が平面に見える作品〈Prism-Rainbow Mountain〉。日常生活の中で自然と人が交わる瞬間に着目し制作した巨大な彫刻で大学院修了制作である〈Prism-Aureola〉などを制作してきた。現代社会におけるSNS・メディア社会における彫刻の新たな可能性を自然科学の観点や錯視効果などを用いながら研究している。

Profile

1995年 兵庫県生まれ
2020年 東京藝術大学美術学部彫刻専攻 卒業
2022年 東京藝術大学大学院彫刻専攻 修了

【受賞歴】
2014年 第39回こうべ市民展 神戸市民文化振興財団賞 受賞
2019年 AAC立体アートコンペ 入選
2020年 アーツin丸の内 三菱地所賞 受賞

【展示】
2022年 東京・有楽町「Core Part8」tagbrt 
2022年 東京・原宿「GALLERY SCENA Pre OPEN展」GALLERY SCENA
2022年 東京・広尾 「Prism-Reimport」個展 コートヤードヒロオ